スペンサー・トレーシーに『山』という映画があるそうだが、その映画とは違う。
随分、昔みたきりなので、ちょっとネットで調べたら1963年製作だから、私が、この映画を観たのは、かれこれ半世紀前になる。それ以来、忘れられない映画の一になった。
この映画は、当時、アメリカの良心を描いたと評された。
とても感じの良い佳品だが、現在、あまり知られていないかも知れない。
この映画は、山で生計を立てている、質朴で、貧しくはあるが、信仰篤い家族を描いた、ちょっと切なく、しかし、とても、さわやかな映画だっむた。
ヘンリー・フォンダとモーリン・オハラが演ずる夫婦には息子がいて、この息子は学問が好きで大学へ行くことを夢みていた。しかし、家が貧乏である等のため、その夢を断念していたのだった。
この映画は、その息子の夢を、彼の家族たちが、その夢をかなえさせる物語。
貧しくとも、山々の青さのように晴れ晴れと前向きに真摯に生きる、この家族の姿は、まさに「アメリカの良心」と評されても過言ではないだろう。
この映画のある場面で、ブラームスの大学祝典序曲が流れる。学問好きの、貧しい青年への、力強い励ましのメッセージとして、この音楽が流れてきたのだったむ。
繰り返すが、この映画をみた後、とても気持ちの良い余韻が残ったものだ。
私は、ブラームスの大学祝典序曲を聴くたびに、この映画を思い出す。
もし、この映画をご覧になっていず、これから、ご覧になる機会がある方は何の予備知識もなく、サラの気持ちで観られることをお勧めする。
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