2015年6月14日日曜日

『ミリオンダラー・ベイビー』(2004年、クリント・イーストウッド監督)

BSで最近再放送されたので録画しておいたのを私は昨日観た。
実は私が此の映画を観るのは2回目である。ともかく面白いからだ。

映画の内容は割愛する。

wikiによれば、
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本作品の主テーマが尊厳死や安楽死にあるわけではないが、この問題はキリスト教右派が無視できない勢力を持つアメリカでは極めてデリケートな問題であり、保守派コメンテーター、障害者団体、キリスト教団体によるこの映画のボイコット運動などが起こり話題になった。

イーストウッドはこの件に関して、映画の中におけるフィクションの登場人物による行動と、イーストウッド自身の思想や言動は全く無関係であり、この作品はあくまで彼のアメリカン・ドリーム観を表現したものであると述べている。
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そうはいうものの、やはりに『尊厳死や安楽死』ついて思わざる得ない映画であることは間違いがない。イーストウッドがなんと言おうと。

恐らく彼は『尊厳死や安楽死』を内心、肯定しているようだ。
それは映画を観れば当然すぎる程分かる。

ただ、それを公けにするには社会的波紋が大きく、それが面倒だったのだと私は推測ないし邪推する。

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『キリスト教右派』なる者が、どう思うが、彼の行為は、即ち『尊厳死や安楽死』は、あの場合は、人間として(←ここを強調する)当然の行為だと私は断言したい。

2015年5月20日水曜日

You Tube でみる私の好きな映画

私は最近はメッキリ映画をみなくなったが、昔は映画好きであった。
以下は昔みた私の好きな映画でYou Tube でみつけたものである。
ここに挙げるものは映画そのものというより、その映画音楽が好きなので、その点を考慮して選んだ。
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・『ストーカー』(A.タルコフスキー,1979年)
音楽作曲はE.アルテミエフ。この曲は此の映画で冒頭で使われる『Meditation
』。この映画は我が映画のベスト1 と言ってよい。
・『麦秋』(小津安二郎、1951年)
音楽担当は伊藤宣二。幸いにして私の最も好きな場面が You Tube で見つかった。
私は小津作品では此の映画はベスト1 である。
・『彼岸花』(小津安二郎、1958年)
音楽というより笠智衆の詩吟が良い。詩吟から級友たちが『青葉茂れる桜井の・・・』を合唱する場面が良い。良き時代の友人たちと言えるだろう。
・『長屋紳士録』(小津安二郎、1947年)
これも音楽というより笠智衆の奇妙な唄が面白い。笠智衆という人は、つくづく器用な人だと私は思う。能ある鷹は爪を隠す、というところか。
・『荒野の決闘』(J.フォード、1946年)
私の最も好きな詩情豊かな西部劇。有名な『いとしのクレメンタイン』の曲は誰が作ったのだろうか。この映画のラストシーンの良さは格別だ。少し長いYou Tube だが、その場面は最後に表われる。
・『シェーン』(J.スティーブンス、1953年)
作曲はヴィクター・ヤング。この映画が嫌いという人は先ずいないだろう。
アラン・ラッドは此れ一本で永遠の人になった。適当なYou Tube がなかったが、これで我慢しよう。この映画を外すわけにはいかないから。
・『炎のランナー』(H.ハドソン、1982年)
作曲はヴァンゲリス。地味な映画だったが音楽が素晴らしい。また此のYou Tube に書かれている言葉が良い。そのとおりの映画であった。
This is a story of two men
 who run  not to run
   but to prove something
             to the world.
They will sacrifise anything
    to achieve their goals・・・
    Except ther honor.

・『七人の侍』(黒澤明、1954年)
作曲は早坂文雄。私は此の映画のオープニングの曲が好きだ。映画としては長すぎる観があるが、もはや空前絶後の映画と言ってよいだろう。
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キリがないので、ここで打ち切るが、まだ忘れられざる映画音楽は他に多くある。
例えば、『サイコ』(A.ヒッチコック、1960年)のバーナード・ハーマンの曲。

『ベルリン天使の詩』(ヴィム・ベンダース、1987年のユルゲン・クニーパーの曲。等等

2015年4月22日水曜日

『切腹』(小林正樹監督、1962年)

先日、掲題の映画がBS放送されたので録画しておいた。昨日、観た。
此の映画が公開当時、私は此れをリアルタイムで観ている。観た後、私は何とも嫌な感じが残り、その感じが何年も我が心を蝕(むしば)んでいるようで閉口したものだった。竹光での強引な自害の場面が余りに残酷だったからだ。この場面のリアルさは当時の私にはショックだった。
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あれから、半世紀あまり過った今、此の映画を再見する気になったのは、例の自害シーンは既に私には『免疫』がついており、そういう意味で冷静に此の映画を観ることが出来ると思ったからだ。 再見して、なるほど、この映画のリアリズムは秀逸だと今更ながら感じいった。
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黒澤明流の徹底したリアリズムでありながら一種の様式美があって、武満徹の、破滅するような琵琶の一瞬の乾いた響きが、各場面、場面で緊張を促す。この張りつめた感じは能の緊張を連想させる。また話の展開も面白い。これは脚本(橋本忍)の手柄だろう。
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『切腹』という此の国の遠い昔の習俗は、その残忍さという点から見れば、此の国以外の他の国には、より残忍な習俗があるに違いない。例えばギロチンは切腹より残忍ではないと言えるか? 少なくとも『死の美学』としては、私は、ギロチンよりも、或る時代の此の国の切腹のほうが儀式として潔いと思わなくはない。
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さて此の映画が発表された昭和37年とは、どんな年だっただろうか?
映画は歌謡曲同様、其の時代を写す。あの時代は以下に示すような年だった。
この表を見て、私は、ああ、あの時代だったかと少し感慨深い思いがする。
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1962年(昭和37年)キネマ旬報ベスト10
邦画
1位 私は2歳 市川崑監督
2位 キューポラのある街 浦山桐郎監督
3位 切腹 小林正樹監督
4位 破戒 市川崑監督
5位 椿三十郎 黒澤明監督
6位 人間 新藤兼人監督
7位 おとし穴 勅使河原宏監督
8位 秋刀魚の味 小津安二郎監督
9位 にっぽんのお婆ちゃん 今井正監督
10位 秋津温泉 吉田喜重監督

洋画
1位 野いちご イングマール・ベルイマン監督
2位 ニュールンベルグ裁判 スタンリー・クレイマー監督
3位 怒りの葡萄 ジョン・フォード監督
4位 情事 ミケランジェロ・アントニオーニ監督
5位 太陽はひとりぼっち ミケランジェロ・アントニオーニ監督
6位 尼僧ヨアンナ イェジー・カワレロウィッチ監督
7位 ウンベルト・D ヴィットリオ・デ・シーカ監督
8位 夜 ミケランジェロ・アントニオーニ監督
9位 ハスラー ロバート・ロッセン監督
10位 噂の二人 ウィリアム・ワイラー

2015年4月9日木曜日

映画『バグダッド・カフェ』(1989年日本公開)

先日、ディレクターズカット版の掲題の映画がBSで放送されたので録画しておいた。私は最近は映画を全く観る気分にはなれず、ここ1年ほど映画はご無沙汰していた。で、昨日は珍しく観る気になり、此の映画を観た。

この映画は何十年か前、私は既に観ており、映画のお話は細かい箇所を別にして概要は覚えていた。肩の凝らない御伽噺だと。

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鬱々たる気分が抜けない私の日頃の心が、昨日は映画を観る気になったのは、私の鬱が比較的薄らいだ故だろうが、しかし、それでも御伽噺しか私の厄介な心は受け付けないのだ。

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以前観たときも、そう思ったのだが、この映画のジャック・バランスが実に素敵なのだ。あの『シェーン』の彼が、こんなにも見事に歳とったことに私は惚れぼれとしたのだった。男性という人間は、こうでなければならない。

あのデブのおばさんも良いけれど、それよりもなによりも私は此のジャック・バランスを見たさに実は此の映画に再会したと言ってもよい。

勿論、その大前提に此の映画が御伽噺という『やすらぎ』がなければならないのは言うまでもない。

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大体、映画というものは、小説もそうだけれども、オープニングが詰まらなかったら観たり読んだりはしないほうが良い。勿論此れは私の主観である。

その点、此の映画は私にはOKであった。 音楽から言うと『コーリング・ユー』がイカすのは言をまたないけれど、又さりげなく使われているJ.S.バッハは、鬱気味の私にはヤハリありがたかった。

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素敵なジャック・バランスと、あのデブのおばさんの未来は、バグダッド・カフェの未来と同様に幸福であり続けるだろう。

それこそが御伽噺の所以(ゆえん)であって、そうであればこそ現在の私は此の映画をみる気になったのだ。

2015年1月3日土曜日

映画『風にそよぐ草』(2009年、アラン・レネ)

半世紀程前はともかくとして、私は映画はBSで放送されるものしかみない。
理由は近くに映画館がないこともあるが要するに映画館に出かけるほどの熱意もなく第一に私は病的に私は出不精なのだ。

まぁ、そんなことはどうでもよいが、此の掲題の映画は私には稀有なことだが、とにもかくにも最後までみてしまったのだから我ながら驚く。

まったくワケノワラヌ映画であった。あまりにワケガワカラナイので、これは一体何だという、狐に騙された感じでみてしまった。ズルズルとみてしまった。

で、他の人は此の映画をどうみたか興味がわいて、ネットで他の人の感想を少し調べてみたら、やはり、どれもこれもワケガワカランという感想が多く、私は思わず笑ってしまった。

こうもワケガワカラナクなると、かえって其れが面白くなるから不思議なものだ。

というわけで此の映画の感想など書けるわけはないのだが、人生の不条理を描いたなどといった訳知りの感想より「金をだしてみる映画ではないぜ」という類の「感想」のほうが少なくとも私も同感。

ともかく此の映画の最後の、ふざけたと言うか奇妙なナレーションの謎解きを私は知りたいね。

フツーの映画に飽きた暇人は時間つぶしに見ても一興かも知れない。

ただ↓の予告編に騙されないようにネ。
https://www.youtube.com/watch?v=jvQZ-Yx3u8M